セブン&アイ・ホールディングス(HD)がこの数年温め続けてきた首都圏食品戦略の全貌が明らかになった。
首都圏における食の需要を食品スーパー(SM)で取り込んでいこうというもので、その核となるのはグループのSM企業であるヨークマート(78店)。そこにイトーヨーカ堂が展開してきたSMの食品館(21店あるうちの15店)とディスカウントストア(DS)のザ・プライス(5店)、そして昨年立ち上がったコンフォートマーケット(1店)を統合する。6月1日にはヨークマートの商号を「ヨーク」に変更して、新生SM企業としてのスタートを切る。売り上げ規模は約1500億円となり、これをまずは2000億円に伸ばし、24年度には営業利益率3%を目指すという。