免税売上構成比1位の道頓堀北館が休業に
「マスク入荷しました!マスク入荷しました!マスクは今や必需品です」。繰り返し流れる店内放送。4月中旬、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)のドン・キホーテ銀座本館(東京・中央区)の店内放送は、コロナ禍の必需品であるが故の不足品、マスク、消毒薬、除菌剤の販売に余念がなかった。それが些か皮肉に見えるのは、ほんの3カ月前同店は、昼も夜も訪日客でごった返し、免税売上高構成比が52.6%を占める店であったからだ。コロナで訪日客は激減し、そのコロナから身を守るマスク販売で糊口をしのぐ日々。
ドン・キホーテのインバウンド消費が蒸発した。前期(2019年6月期)ドンキの免税売上構成比は9.8%。金額にして684億円あった。それが今期に入り第2四半期は、韓国からの観光客の激減もあって、売上構成比は8.8%に減少。さらに直近の第3四半期は、2月、3月のコロナ禍の影響をモロに受け、売上構成比は7.9%に減少、売り上げは423億円となった。