2月8日、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の2023年6月期第24半期の決算説明会が開催された。23年上期の過去最高業績を更新、通期の達成も視野に入る。「上期業績は一定の評価が出来る仕上がり」と総括する吉田直樹社長(写真)の表情からは、進行する諸施策の成果が出ている様子が読み取れる。
その源となっているのはDS事業(ドン・キホーテなど)の業績の回復だ。同社のノウハウが凝縮され、長年にわたりインキュベーターの役割を果たしてきた都市型ドン・キホーテがコロナ禍の影響を受け、この2年間業績が低迷していた。GMS(総合スーパー)のユニーや郊外型MEGAドン・キホーテが巣ごもり需要などを取り込みPPIH全体の業績は堅調だったが、祖業である都市型ドン・キホーテへのてこ入れが焦眉の急となっていた。