新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛の動きが広がる中で、文字通り「国民のライフライン」となっているのが食品スーパーである。各社はこれまでのところ、目立った欠品もなく、生鮮品や加工食品を安定供給し続けている。新型コロナの拡大がいつ終息するか見通せない中で、消費者にとってこれほど心強いことはないだろう。
そのスーパーの売り場から突然、食料品が消えたら…。架空の話ではない。国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)、世界貿易機関(WTO)のトップ3人が4月1日、新型コロナ危機に適切に対応できなければ「食料品の入手可能性への懸念から輸出制限のうねりが起きて国際市場で食料品不足が起きかねない」と連名で警鐘を鳴らした。