地域ごとに商品部を設置、ローカル商品の仕入れを強化

 今年9月1日、イオン九州がマックスバリュ九州(MV九州)、イオンストア九州(AS九州)を吸収合併し、新たなイオン九州としてスタートする。2018年10月に3社の経営統合が発表された時点では、19年9月に持ち株会社を設立して統合する計画だったが、協議を進めるなかで新たな課題が見えてきたことから期限を延長して協議を継続。改めて今年9月にイオン九州が他の2社を吸収合併する形での統合を決めた。

 合併後の店舗の在り方について、イオン九州の柴田祐司社長は、「MVをつくった時の考え方に基づいて、イオン九州の大型店の周りをMVが固める。RSC(大商圏型ショッピングセンター)やCSC(中商圏型SC)の周囲の足りないところをMVで埋めて全体のシェアを高めていく」と説明。総合スーパー(GMS)で広域な商圏をカバーしつつ、足元の需要をスーパーマーケット(SM)が取り込む戦略を展開する方針だ。ただし、GMSの食品は、「平日の近隣の需要も取り込みつつ、週末や休日はより広いエリアからも集客する」として、普段使いのSMの機能を持たせることも考えている。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから