クックパッドTVのブースで一際目立っていたのが、5.5インチの縦型モニターに映る料理人の調理動画だ。過去に収録した動画を流せるだけでなく、ライブ配信にも対応できるのが最大の特徴で、双方向のリアルタイムにおけるコミュニケーションも可能。従来のレシピ提案を超えた新たな集客装置として期待されている。すでにイトーヨーカ堂、イオン北海道、イオン九州、マルトが数店舗で導入している。

 料理動画サイネージを手掛けるクックパッドTVは、料理レシピアプリを提供するクックパッドの子会社だ。動画サービス事業の意思決定を速めようと2018年の分社化により新設された。主な事業はオレンジの端末が印象的な料理動画サイネージ「クックパッドストアTV」で、現在全国5700店舗に設置されている。小売業の負担コストは電気代のみで、収入はサイネージで配信するメーカーの広告やタイアップ動画で得ている。配信レシピはクックパッドに投稿された300万本のほか、季節催事やCMなどに応じてオリジナルのレシピも開発し、店頭では常時約2500本の動画が利用できる。現場従業員によるその場での切り替えを可能にしており、その日お客の関心が急上昇した素材にもすぐに対応できる。

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