鮮度で味の差が出る朝採れ野菜を強化

「統合によって生じる規模拡大のメリットと業態特性を失うデメリットをどう調整するか」。まだ協議の最中で最終的な決定事項ではないが、マックスバリュ(MV)北海道の出戸信成社長は、来年3月に迫ったイオン北海道との統合効果を引き出すポイントはここにあると見ている。例えばPB「トップバリュ」も統合でロットがまとまれば、デイリーやデリカのような消費期限の短い商品も北海道の地域性を生かした商品開発が可能となる。一方、イオン北海道は総合スーパー(GMS)、MV北海道はスーパーマーケット(SM)と業態が異なる両社の統合で、特徴のない業態になっても困るというわけだ。

 出戸社長は人口減少が進む北海道では、1人のお客の様々なニーズに応えることのできるマルチフォーマットがいいのではないかと考えている。その上で商品は業態別、営業には地域軸を取り入れる方針。商品を業態別にするのは、1人のお客がMV北海道のSMではこだわりの商品を購入し、DSのザ・ビッグではまとめ買いをするというように使い分けをするからだ。

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