クスリのアオキホールディングス(HD)は、12月25日、東京証券取引所(東証)のプライム市場からスタンダード市場へ市場区分を変更するとともに、名古屋証券取引所(名証)メイン市場への新規上場の申請を行うと発表した。

 市場区分の変更は、「中長期的な成長や経営効率を優先し、より適切な市場区分のもとで企業価値向上に向けた取り組みを強化するため」としている。また、名証メイン市場への新規上場は、東海エリアを中心とした個人投資家の間での認知を高め、投資家層の拡大と株式の流動性向上を図ることが狙い。

 併せて、2035年5月期の設立50周年に向け、26年5月期から35年5月期の10年間の「50周年ビジョン」も発表。「35年5月期に売上高1兆円(小売業トップ20)」の数値目標を掲げた。さらに、ビジョン実現に向け、26年5月期から30年5月期までの第4次中期経営計画も公表。「フード&ドラッグ+調剤の進化」を基本方針に、「生鮮ノウハウの向上(集客力の最大化と収益性の改善)」「収益構造の強化」「M&Aの推進」に重点的に取り組むことで、26年5月期に売上高5600億円、営業利益230億円、配当性向34%、30年5月期に売上高8000億円、営業利益440億円、配当性向30%を目指す意向を示した。