ニューヨークのマンハッタンに8月6日、高級ブランド「ディオール」の新旗艦店(冒頭写真)がオープンした。立地はブランド店が密集するマディソン・アベニューと57thストリートの角地。1948年にディオールが米国デビューを果たした店舗のすぐ近くに位置し、ニューヨークのファッション界の「新しい顔」となったが、華やかさばかりとはいかないようだ。

 店舗は4階建てで、ウィメンズとメンズの全カテゴリーに加え、店舗限定のアイテムが並ぶ。米国初の常設スパも併設され、「ディオールワールド」が凝縮されている。完成に5年以上の時間をかけ、待たされたディオールファンにとっては期待が高まっていたが、オープン以来、常連客が気にしているのは予想以上に店内が空いていることだ。話題性が満載なのに、客足は今一つ。世界経済の不確実性が増して高級品の需要が減っている時期という間の悪さもあるが、それほど単純な話ではないようだ。

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