三井不動産は、半導体分野の産業創造に向けた新たな共創の舞台として 、一般社団法人RISE-A(ライズ・エー)を設立、7月16日から会員募集を始めた。今年10 月には会員が利用できる専用施設として、東京・日本橋のスルガビルに共創拠点「RISE GATE NIHONBASHI」を開設し、本格的に活動を開始する予定だ。 

 ライズ・エーの理事長には、名古屋大学教授の天野浩氏、副理事長に三井不動産常務執行役員イノベーション推進本部長の山下和則氏が就任。また、理事会に戦略的なアドバイスを提供する運営諮問委員会に、理化学研究所の五神真氏をはじめ12名の識者が参画した。

 設立時には、ベルギーに本拠地を置く半導体研究機関「imec」、台湾最大の産業技術研究・開発機関「ITRI」、産業技 術総合研究所の技術資産の提供などを行う「AIST Solutions」、オープンな半導体エコシステムの構築を目指す「OpenSUSI」と連携協定を締結した。

 ライズ・エーでは、三井不動産の“産業デベロッパー”としての知見を生かし、半導体産業のイノベーションを推進するエコシステムを構築。「多様なプレイヤーが交わる共創の仕組みをつくり、日本の次世代の産業競争力強化に貢献する」としている。