商品開発や販促は第2ステップへ
セブンイレブン・ジャパンが掲げる2025年度上期の商品政策は、松竹梅MDの「竹」の強化、ワクワク感の訴求、そしてできたて商品の展開拡大の三つだ。3月26日、東京ビッグサイトで開いた商品説明会に登壇した羽石奈緒執行役員商品本部長(冒頭写真)は、「お客様が求めるニーズは刻々と変化している。その期待に応えるため、松竹梅の価格戦略のうち本来の強みである竹に軸足を置き、来店頻度を上げていく」と明言。またワクワク感の訴求による新規客を取り込みつつ、できたて商品であるカウンターフーズの品揃え強化で将来の成長に向けた布石も打っていく。「来店動機となるできたて商品の強化でお店の体験価値を高め、さらなる成長につなげていきたい」と力を込めた。
昨年度下期の商品政策では、物価高騰による節約志向に対応するため「うれしい値!宣言」を掲げ、求めやすい価格帯の「梅」を強化。フレッシュフードなど約270品で値ごろ感を打ち出した結果、若年層の来店回数が増加するなど売り上げ・客数ともに一定の改善効果を得た。