ホームセンター(HC)業界の再編が久しぶりに活発化するのか――。昨年12月にHC業界5位のアークランズ(直近部門別売上高2538億円)が食品スーパー大手のロピア(同4126億円)と業務提携し、波紋を広げている。すでにロピアはアークランズのHCビバホームに複数出店済みだが、提携で今後はアークランズの他の店舗にも優先的に出店できる。すでに22年にはHCも運営する中堅食品スーパーのスーパーバリューがロピアを展開するOICグループの傘下に入っているが、「いよいよアークランズも」との話が一時駆け巡った。

 HC業界は20年にニトリホールディングス(HD)が島忠を株式公開買い付けで、22年に業界最大手のカインズ(非上場、同5423億円)が東急不動産傘下の東急ハンズを子会社化。昨年も同2位で、06年にホーマックなど3社が経営統合してできたDCMHD(売上高4886億円)が関東を中心とするケーヨーを吸収合併した。だが業界売上高は3兆3483億円(23年度)で停滞が続く一方、店舗数は4486店(同)とむしろ増加。異業種との競争も激化、環境は厳しくなるばかりだ。

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