オーストラリアの大手スーパーマーケット、ウールワースは5月13日、夕食の準備を手軽にするための商品群を大幅に拡充したと発表した。新商品の投入、既存品のレシピ改良、定番商品の規格見直しなどを合わせ、計380種超の商品を刷新・新規追加した形だ。同社の内部調査によると、オーストラリアの家庭料理担当者のほぼ半数(48%)が5種類以下のレシピを繰り返し作る「料理マンネリ」状態に陥っているという。

五つのカテゴリーを刷新

 刷新された商品群は以下の五つのカテゴリーで構成される。

「出来合い惣菜の刷新」:外食と同水準の品質を目標に据え、一人用と家族用のサイズを展開する。ビーフラザニアは1食あたり5.75豪ドルで提供される。

「高たんぱく質向け商品」:「バランス栄養食」と「高たんぱく質食」の二つの新シリーズを導入し、栄養価が高くカロリーを抑えた選択肢を提供する。

「じっくり煮込んだ商品」:5月18日から店頭展開を開始し、モロッコ風チキンタジンなどの新メニューに加え、バーボンBBQソースを使ったビーフブリスケットの大容量版も揃える。

「平日に楽しめるローストシリーズ」:エアフライヤーで18分で調理できるラムのミニロースト等を通じ、従来は週末の料理とされてきたロースト料理を平日向けに再定義する。

「フレッシュメニュー」:真空調理したじゃがいもと生野菜・鶏肉を組み合わせるなど工夫を凝らした新商品を20種追加し、いずれも30分以内に調理できる構成とした。

 売り場面も合わせて改変する。14店舗に「ディナー・デスティネーション」と呼ぶ売り場を新設し、たんぱく質食品・付け合わせ・青果を一カ所に集約することで、夕食の食材を一度に揃えられるようにする。今後数週間でさらに111店舗に展開する予定だ。オンラインでも新たな「夕食専用コーナー」が公式サイト上で買い物できるようになった。

 同社の商品・イノベーション担当ディレクター、ジャッキー・フーリー氏は「多忙な生活に合った手軽さを求めながらも、品質や新鮮な味わいを犠牲にしたくないというニーズに応えた。自宅での調理回帰と自社ブランド商品への需要増を踏まえ、高たんぱく質食品など健康志向の選択肢の充実にも力を入れた」と述べた。

 380種超という規模の刷新は、自社ブランド商品の強化という方向性と一致する。1食当たりの価格を明示した商品(ビーフラザニア1食5.75豪ドル)も含まれており、外食・テイクアウトに対する価格競争力の訴求が意識されているとみられる。高たんぱく質・低カロリーといった栄養訴求の強化は、健康意識の高まりという市場動向への対応でもある。