インバウンドに一服感、上位顧客にインセンティブ付与
――2025年の動向はどうでしたか。
村田 25年度上期のインバウンド売上高は、前年同期の7割程度に落ち込み、連結売上高も減収となりました。活況を呈したインバウンドに支えられ、過去最高益が23年、24年と続きましたが、それはあくまでも、円安やコロナ明けの反動など外的な要因が大きかった。コロナで売り上げが下がったところから反動が来て、円安とインバウンドでさらに上がり、25年は落ち着いたというのが大きな流れです。ただ足元の国内景気でいうと、インバウンドを除く、外商や中間層の消費は悲観的になるほどではない。ここのところ、少し持ち直してきているという感覚があります。ここ数年、梅春、初夏、盛夏、晩夏と続いた後に暑い秋が続いているため、夏場に売り上げの山場をもう一つ、二つ作ろうと、気候変動に合わせた商品政策を実施しており、良い影響が出始めているようです。足元では、猛暑が終わったら急に冬が来て、コートなどの冬物衣料の動きが好調です。




















