バラピッキングの効率を飛躍的に高める

 段ボールが積まれた棚の間を、折りたたみコンテナを抱えた影が慌ただしく行き交う――。12月のある月曜日、国分グループのエリア会社、国分北海道が管轄する札幌ロジスティクスセンターは朝からフル稼働だった。月曜日は週末の受注も含めて注文が集中するため、センターの物量が増える。得意先の店舗ごとに必要な商品を、必要な個数ピッキングし、次から次に出荷の準備を進めなければならない。しかし、加工食品の一区画で作業する人の数は案外とまばらだ。しかも彼らは皆手ぶらで、あまりせわしく歩き回っている様子もない。折りコンを抱え、慌ただしく行き交う影の正体、それは自走式のロボットだ。

 国分北海道が導入したピッキングアシストロボットが成果を上げている。物流関連のロボット・システムを手がけるラピュタロボティクスと組み、同社の「ラピュタPA-AMR」を2025年7月に実戦投入。稼働から半年足らずですでに高い生産性を発揮している。

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