PALTACが物流の波動を吸収するための体制構築を強める。今4~9月期の業績が、急激な需要変動などで対応コストがかさみ、減益となったことに対応する。センター在庫の見直しや、小売業と連携した需要予測の精度向上など、物流と営業が一体となった取り組みでトータルコストの低減を目指す。吉田拓也社長(冒頭画像)は11月10日の決算会見の席で「(卸の)原点に戻る思いで取り組む」と決意を語った。

 PALTACの2026年3月期の上期決算は、売上高6251億円(前年同期比4.1%増)の増収だった。一方で、営業利益は138億円(0.6%減)、経常利益は156億円(3.6%減)、純利益は111億円(6.4%減)の減益に落ち込んだ。帳合の獲得や商品の値上げがトップラインを押し上げ、商品別では化粧品、日用品が伸長。業態別ではドラッグストア、ディスカウント、コンビニが好調に推移した。しかし第2四半期の急激な気温上昇などで需要に波が生まれ、想定以上に販管費が増加。粗利増でカバーしきれなかった。

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