日本パレットレンタルは9月10日から12日まで、東京ビッグサイトで開催された「国際総合物流展2025 第4回INNOVATION EXPO」に出展した。

 ブースでは同社が提供する三つの物流DXソリューション、共同輸送マッチングサービスの「TranOpt(トランオプト)」、納品伝票の電子化・共有システム「DD Plus(ディーディープラス)」、クラウド型個体管理システム「Logiarx(ロジアークス)」を紹介した。

 トランオプトは企業間の共同輸送を効率的にマッチングすることで、物流コストの削減と環境負荷の軽減を実現するもの。マッチングサービスには求荷求車の突発的な案件対応もあるが、トランオプトは幹線輸送の定期的・長距離でのマッチングを行っている。AIが荷物の体積や重さ、トラックの空きスペースなどを元にマッチングし、双方の取引内容は同社が調整する。

 ディーディープラスは、紙ベースの納品伝票を電子化し、関係者間でリアルタイムに共有することで業務の効率化を図るサービス。伝票が紙の場合は管理が大変で、紛失や複写式の場合の押印忘れなどもある。電子化すればそれらの煩わしさから解放される。また片方が未対応の場合は、伝票の印刷も可能だ。

 ロジアークスは物流資材の個体管理をクラウド上で行い、トレーサビリティと在庫管理の精度向上に寄与するもの。サプライチェーン上で紛失しがちなパレット、カゴ車、プラスチックコンテナなどにRFIDやQRコードを付け、サプライチェーンの基点でそれらを読み取ることでどのように移動したかを確認でき、紛失防止や適切な数量管理につなげることができる。もともと日本パレットレンタルが手掛けるレンタルパレットの管理技術を応用したサービスだ。


クラウド型個体管理システムLogiarx

 さらに同社は展示会に先立つ8月7日に事前登録者限定のウェビナーも開催。展示会で紹介した各ソリューションの詳細や導入事例を交え、物流現場における課題解決のヒントを提示した。

 日本パレットレンタルは、レンタルパレットをはじめ、関連するあらゆるサービスを通じて、物流効率につなげていきたい考えだ。