日本酒類販売は5月28日、「総合商品展示会2025」をホテルニューオータニで開催した。「カンパイの創造 -体験は新発見!-」をテーマに、多様化するニーズに対応した新たな発見のある提案・商材を豊富に紹介。過去最多の257社が出展し、取引先など約2800人が来場した。

昨年に引き続き、ニューオータニ最大のバンケットルーム「鶴の間」を使用して会場を形成。改めてブース間隔や動線の調整を行い、昨年以上に参加者がゆとりをもって回遊できるよう配慮した。
日酒販企画のブースでは、好評な台湾ウイスキー「カバラン」の専用バーカウンターを設けて計15アイテムを試飲紹介した。また別会場ではセミナーも実施し、ブランドの魅力を来場者に向けて発信した。

ワインでは、スペイン産スパークリングワインの「ラベントス」や「コドルニウ」、イタリア産の「セブン・ドッツ」、チリ産の「サンタ・リタ」などの新商品を5ブースに分けて展開した。サンタ・リタについては、ブランドの認知を広げるセミナーも開催した。
昨年、日酒販の倉本隆社長が理事長を務める形で発足し、製配販3層で構成・活動する「日本酒需要創造会議」のブースも初お披露目となった。同会が推奨する「サケハイ(日本酒ハイボール)」の試飲提案を実施し、酒質ごとの味わいの違いを比べてもらう企画で来場者にアピール。そのほか美容効果の訴求、和らぎ水の啓蒙、月別の提案事例紹介も行った。
日本各地の12の清酒蔵元からなる「倶楽部『蔵』」のブースでは、こちらも「サケハイ」提案を軸に夏の酒(原酒)を提案した。また昨年に引き続き、各蔵元の銘酒の味わいを「クリア」「アロマ」「リッチ」の3タイプに分類した「乾杯ラベル」の打ち出しで、食事やシーンごとに合った商品を提案した。

そのほか独自商品では、樽熟成焼酎「CRAFT CASK」シリーズの第3弾となる3アイテムを披露。また、発売12年目のロングセラーの芋焼酎「黄金安納」は新たな装いに一新し、さらなる拡売と改めての新規導入提案を実施した。
倉本社長は、「多様化する消費者ニーズに寄り添った商品や、時代を先取りする新しい提案が多く揃う展示会となった。リアルな場での展示会だからこそ生まれる『発見』や『気づき』を、ぜひ新たなビジネスのヒントや課題解決の糸口にしていただきたい」とコメントした。