サラヤは5月26日、大阪・関西万博のパビリオン「ブルーオーシャン・ドーム」をメディアに公開した。パビリオンは、サラヤの更家悠介社長(冒頭写真)が理事長を務めるNPO法人「ZERI JAPAN」が出展したもの。同日は「サラヤウィーク」と題し、関係者を招いてサラヤの次世代の商品開発や海洋保全、持続可能性への取り組みをテーマに、未来を見据えたイノベーションや地球環境への配慮を具現化したプロジェクトを紹介した。
ブルーオーシャン・ドームは三つのドームが連なっており、水のインスタレーションに始まり、巨大な半球体シアターによる海洋世界への没入体験を経て、イベントステージにつながる。ステージでは研究者や起業家、海を生業の場とする人々が情報を発信し、来場者に海の問題を知り、考えてもらうための空間となっている。
ステージに登壇した更家社長は「地球の空気や水を我々が大事にして、次の世代につないでいく。そこにはビジネスというものが介在しないと、なかなか解決できない課題があると思っている。我々のビジネスの一端で売り上げと利益を上げて、その中からサステナブルな世界に向けた努力をしていきたい」と今後の抱負を語った。

続いて環境エンターテイナーのWoWキツネザル氏が登壇し、サラヤの今後の取り組みについて紹介。未来の海の活用について、海洋プラスチックごみの削減や水産資源の冷凍化などビジネスのみならず様々な側面から海を考える「ブルーオーシャン・プロジェクト」を走らせる。また自然由来の安全でサステナブルな界面活性剤「ソホロ」も紹介。洗浄剤以外の機能も持ち合わせており、洗剤のみならず化粧品や細胞用凍結保存液にも応用されている。サラヤは万博を皮切りに、世界の「衛生・環境・健康」に、これまで以上に幅広い分野で貢献していこうとしている。