ヨークベニマルとOICグループの2社は6月上旬、原料原産地不適正表示を公表した。
6月3日に公表したヨークベニマルの不適正表示は、「塩紅さけ辛口」の原料原産地。正しくは「アメリカ」のところ、誤って「ロシア」と表示した商品を、 2024年11月1日〜12月8日の期間、16店舗で、149パック販売した。
また、その反対の正しくは「ロシア」と記載すべき商品を、誤って「アメリカ」と表示した商品を、24年11月29日〜25年3月13日の期間、121店舗で1万177パック販売した。
ベニマルは、「農林水産省東北農政局の指導のもと、今後このような誤りを起こさないよう再発防止策を策定し徹底することにより、適正な表示での販売に努めていく」とコメントしている。
一方、OICグループは6月4日、札幌市のロピア「屯田店」「福住店」の2店舗で取り扱っていた「鮪たたき」について、原料原産地名を不適正表示のまま陳列及び販売した事実が判明したと発表した。販売期間や数量等は以下の通り。
販売店 |
屯田店(北海道) |
A:屯田店(北海道) B:福住店(北海道) |
商品名 |
鮪たたき (生食用) |
鮪たたき(生食用) |
誤 |
①原料原産地名を不表示 |
②まぐろ (輸入または国産) |
正 |
①まぐろ (セーシェル、台湾) |
②まぐろ (セーシェル、台湾) |
販売期間 |
2024年11月23日~ 2025年2月3日 |
2025年2月8日~4月4日 |
販売数量 |
2824パック |
A:1767パック B:1863パック 計:3630パック |
要因については、「担当者の仕入商品の伝達ラベルなどの確認不足、陳列前の確認不足及び仕入先との情報共有不足」などとしている。
改善方策としては、 「仕入商品の伝達情報を必ず確認」「外箱や商品に表示されている原料原産地名等の情報が正しく販売商品のラベルに表示されていることを確認する」とし、改善後の商品ラベルについて、商品の原材料名及び原料原産地名等の表示を商品反対面(底面)に貼付して販売する。
なお、販売した商品の品質及び安全性に問題はないという。