あらたの2025年3月期業績は、売上高・各段階利益共に過去最高を更新した一方、利益は計画に未達となった。これを受け、26年3月期を最終年度とする「中計2026」の目標を下方修正し、当初掲げた経常利益200億円の達成については27年3月期に見送るとした。5月13日、オンライン説明会に登壇した東谷風誠一社長(冒頭写真)は、「この先を見据えた成長を実現するため、このタイミングでの成長戦略や基盤強化策の見直しが必要と考えた」と今般の決断について説明した。

 あらたの25年3月期の売上高は前期比4.5%増の9862億円だった。カテゴリー別の売上高では、H&Bが前期比5.8%増の3067億円、ペットが5.9%増の1869億円と2大注力カテゴリーが牽引。家庭用品は1.1%減だったが、紙製品4.1%増、ハウスホールド3.6%増、ホームケア4.0%増、その他0.9%増と全体に伸長した。大容量品や高付加価値品の増加による商品単価の向上や、コンビニなど新規小売業との取引開始などもプラスに働いた。

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