あらたが効率化と省力化を追求した最新鋭センターの構築に力を入れている。最新鋭センターでは、ツルハホールディングス(HD)専用の「ツルハ関東物流センター」(千葉県⼋千代市)を2023年春に本格稼働する。09年5月から同社はツルハHDの関東エリアの店舗を網羅する専用センターを運営してきたが、老朽化が進んだことから、日本GLPのBTS(ビルド・トゥ・スーツ)型物流施設に移転、同事業を継続して発展させる。
同センターは、主にケース出荷能⼒において⽣産性向上を図った。ダイフク社と協働して最新鋭マテハンを装備。省力化につなげ、パート従業員の多くを占める女性が働きやすい環境を整えた。また既存センターから使用可能なマテハン機器のうち、他のセンターの設備増強に活用できるものや移管できるものをリユースし、最大限再利用する。従来の既存センター比で必要⼈員は15%削減しつつ、出荷能⼒を36%増強し、⽣産性を1.6 倍に向上させた。
延床面積は約4万9000㎡。同センターの建設地の⼋千代市は下総台地の安定した地盤上に位置し、地震に対して地盤が強固であるとともに、ハザードマップにおいて液状化や浸⽔の想定外地域であり、防災⾯でも優れた物流適地となる。在庫保有能力は従来センター比で25%増まで高めたほか、非常用発電設備、代替サーバーの自動切り替えによる無停止システムなどを導入して非常時のBCP体制を強化。さらに日本GLP社と協働して屋根全面に太陽光発電設備を導入。この太陽光発電によって、館内消費の使用電力の約15%をまかなう。
あらたは今後も、AIなどを駆使した最新鋭マテハンを装備し、労働⼒不⾜に対応。SDGsの観点から、働く従業員にも優しい省⼈化センターを全国に配置し、変化する⼈々の暮らしに寄り添い、いつでも、どんなときも、必要な商品を届ける体制を整える。
(冒頭の写真はあらたの最新専用センター「ツルハ関東物流センター」)