ミニストップは、4月8日、2025年2月期第4四半期での特別損失の計上と通期決算予想の下方修正を発表した。
特別損失については、グループが保有する店舗資産および共用資産について、将来の回収可能性を検討した結果、連結で40億6000万円、個別で33億5100万円の減損損失を計上する。
また、ベトナムの連結子会社VINH KHANH CONSULTANCY CORPORATIONの株式評価で実質価額が著しく低下したことから、11億5100万円の関係会社株式評価損を合わせて計上する。
業績予想については、今年1月10日に公表した連結業績予想を下記の通り下方修正した。
◆2025年2月期の連結業績予想の修正
通期 | 営業総収 百万円 | 営業利益 百万円 | 経常利益 百万円 | 当期純利益 百万円 |
前回予想 (A) | 90,000 | ▲2,300 | ▲1,900 | ▲2,500 |
今回予想 (B) | 87,475 | ▲3,486 | ▲2,868 | ▲6,774 |
増減額 (B-A) | ▲2,524 | ▲1,186 | ▲968 | ▲4,274 |
増減率 | ▲2.8% | ー | ー | ー |
前期業績 | 79,056 | ▲609 | 10 | ▲468 |
個別業績予想と前事業年度実績値とを比較した差は以下の通り。
◆2025年2月期の個別業績予想
通期 | 営業総収入 百万円 | 営業利益 百万円 | 経常利益 百万円 | 当期純利益 百万円 |
前年度実績 (A) | 59,247 | ▲394 | 243 | ▲237 |
今回予想 (B) | 66,190 | ▲2,617 | ▲2,047 | ▲7,102 |
増減額 (B-A) | 6,942 | ▲2,223 | ▲2,290 | ▲6,864 |
増減率 | 11.7% | ー | ー | ー |
業績予想を修正した理由として、計画利益率の未達と直営店再生の遅れを挙げている。今年1月に連結業績予想を公表した時点では、価格訴求を含め顧客の消費行動の変化に対応したMD対策と直営店の再生を柱に客数、売り上げ、利益率を改善する計画を立てていたが、それが実現できなかった。加えて、10月に海外の物流センタートラブルが発生、回復に3カ月を要したことで、計画差が生じた。さらに、上述の特損計上も加わり、当期純利益が予想を下回る見通しとなった。