ミニストップは、5月20日、東京・神田にフラッグシップ店舗となる神田錦町1丁目店をオープンした。

 同店は、ミニストップが確立を進めるNewコンボストアのモデル店舗で、その特徴であるファストフード(FF)とコンビニ(CVS)商材の強化に取り組む。

 FFでは高付加価値の提供を狙い、品揃えを充実させた。定番のソフトクリームに加え、系列のソフトクリーム専門店「MINI SOF(ミニソフ)」で人気の「シェイクソフト」や、ホットドッグ、サンドイッチなどの主食メニューのほか、国産野菜を原料にしたスープ類などもラインアップに加えた。

大きなスペースを割いたFFカウンターにはセルフサービスのオーダーキヨスクも設置

 一方、CVS商材は利便性とお買い得感を提供するため、即食・簡便商品の品揃えを強化。弁当やおにぎりなどのデリカ商品に加え、パウチの惣菜や調味料の品揃えを強化。冷凍食品も通常店舗の約3倍で取り揃えたほか、調理麺やサンドイッチなど、新たにイオンリテールの商品も導入した。このほか、野菜や果物、肉類、塩干の魚などの生鮮3品も取り扱いを拡大、ワンストップショッピングの機能を向上させた。また、商品の3割をイオングループのPB、トップバリュ商品にすることで、お買い得感を打ち出している。

生鮮3品も取り扱う
CVS商品ではトップバリュの商品を豊富に取り揃え、価格を訴求

 同店では、店舗運営のオペレーションの確立にも挑んでいる。FFでは、お客が自分で注文から決済までを行うキヨスク端末を導入したほか、商品が準備できたことを通知するモニターも設置。受注から商品提供までを効率化することで、人員を製造に厚く配置でき、製造体制の強化が図れる。また、グループ企業のノウハウを活用しながら、生鮮食品のロス管理方法の確立にも挑むほか、モバイルオーダーやデリバリ―サービスを使ったOMOにも取り組み、商品受け取りの選択肢を増やすことで、お客の利便性向上を図る構え。