ミニストップは7月4日、ヤマハが開発した「SoundUD」の技術を活用した無人ミニコンビニの実証実験として、ヤマハ東京事業所内(東京都港区)実証店舗をオープンする。SoundUDをコンビニに活用するのは初めての取り組み。

 両社の取り組みは、ミニストップが展開する初期費用0円のオフィスコンビニ「ミニストップポケット」に、「SoundUD」の技術を活用した機能を組み合わせることで、利便性を付加しながらも導入コストを低く抑えた無人ミニコンビニの店舗形態を提案するもの。今回の実証実験では、施設内の空き部屋や、ドア付きパーテーションで仕切られたスペースなど、施錠可能な場所に導入することを念頭に置いて、スマートフォンをかざすだけの簡単入店機能を付加。新たに開発した「SoundUDトリガーボード」にスマートフォンをかざすと、開錠画面が立ち上がり、SoundUDの音響通信をトリガーに施錠を解除して入店できる仕組みだ。

「SoundUDトリガーボード」にスマホをかざし、画面上のボタンを押して音源を再生するだけで入店できる

 また、来店者は対応アプリを活用することで、店内で放送中のBGMを1日1曲まで無償でダウンロードできるほか、1日1回来店スタンプを付与したり、抽選に参加できるなどの特典を付与することができる。来店特典を付与する期間や時間帯を絞ることで、特定の期間を対象とした来店促進や、店内の混雑時間の分散にも活用することができるという。

 両社は今後、さらなる機能追加や来店の利便性向上を図ることで、マイクロマーケットに無人ミニコンビニを設置しやすい環境を整える方針だ。