ミニストップは11月17日、2021年度下期の重点商品説明会をオンラインで開催し、ブラックフライデーとクリスマスに向けた商品を発表した。

 11月19日から28日まで開催するブラックフライデーでは、〝驚き&バリュー〟のセール企画と、ブラックフライデーにちなみ、〝驚き&楽しさ〟のブラックメニューを展開。第1弾は混ぜて飲むソフトクリーム「グルクル飲む」シリーズの「なつかしの珈琲ゼリー」と「カフェモカゼリー」の2商品を期間中96円引きで販売。第2弾は25日から4日限定で「Xフライドポテト」3個分が入った「バケツポテト」を2個分の価格396円で提供する。また見た目をブラックに仕上げた菓子パンや炒飯、ラーメン、ケーキも展開するほか、栃木県佐野市が、佐野ラーメン、いもフライに続く第3の名物を目指して開発した「佐野黒から揚げ」も11月3日から発売中だ。

 2018年に始まったミニストップのブラックフライデーは今回で4回目。この2、3年は値下げ幅の大きな商品を中心に企画し、黒にちなんだ商品も取り扱いが増えていることもあり、徐々に認知が広がってきている。マーケティング部の濱野智江インストアプロモーション担当マネジャーは、「バケツポテトは看板商品のXフライドポテトのファンから非常に好評で、ポテト全体の販売数で大きく貢献している」と説明。ブラックフライデー企画で来店を促進、徐々に回復している客数の増加ペースを加速させたい考えだ。

 クリスマスについては、自分のスタイルで過ごす特別なイベント「マイ スペシャル クリパ」をコンセプトに掲げ、ケーキ5商品、サラダ、アイスケーキを用意。キャンドルのような見た目でブランデーを配合した「苺のキャンドルケーキ」などクリスマスらしい商品も取り揃えた。またクリスマスシーズンに年間販売数量が最大となるチキンは、骨付きチキン「極旨チキン」をはじめ、バターを鶏むね肉で巻いて衣を付けて焼くウクライナのカツ料理「チキンキエフ」、昨年発売し好評だった「スモークチキンレッグ」を「薫るスモークチキン」にリニューアルして発売する。

 なお、新型コロナの感染拡大でタイ産鶏肉製品がコンビニ各社で不足しているが、ミニストップは今春から調達先の調整を進め、商品の製造から中国や国内工場に移管したため、鶏肉の数量を前期比108%で確保しているという。コロナ禍に加え、原油高の影響もあることから、複数国での生産を当面継続する方針だ。

 このほか、焼肉チェーン「牛角」監修商品として焼肉弁当など7商品、広島の菓子メーカー「八天堂」が監修した「つぶあん入りフルーツミックスサンド」など4商品も発売する。

(冒頭写真は、11月19日から展開するブラックフライデーのポスター)