ミニストップは1月21日、韓国とフィリピン事業の売却を決めた。海外はベトナム事業に経営資源を集中する。
連結100%子会社の韓国ミニストップと、持分法適用関連会社(40%保有)であるフィリピンのロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ・インク(以下RCSI)の全保有株式を売却する。
韓国ミニストップは、同じく韓国でセブンイレブンを展開するロッテコーポレーションに売却する。譲渡額は約300億円。韓国内での必要な手続きが完了次第、株式譲渡を行う。
ミニストップは1990年に韓国に進出。昨年12月時点で2597店舗を展開している。ただ韓国ではコンビニの過当競争が続いており、コロナ禍が追い打ちをかけた。韓国ミニストップの21年2月期業績は、営業総収入979億円(前期比6.2%減)、営業利益は前期の2億4800万円から12億1800万円の赤字に転落していた。
456店舗を展開するフィリピンについては、RCSIの株式を合弁相手のロビンソンズ・スーパーマーケット・コーポレーションに売却する。売却額などの詳細は明らかにしていない。
一方のベトナムでは120店舗を展開している。事業パートナーである双日やイオングループのサポートを受けつつ、商品供給体制、売り場展開や店舗オペレーションを改善し、店舗フォーマットの確立に取り組んでいくとしている。
なお中国遼寧省における大連三寰商業管理有限公司との間で締結しているエリアフランチャイズ契約は継続する。