三越伊勢丹ホールディングス(HD)は3月26日から海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」のサービス提供を開始した。
同アプリでは、海外顧客の興味関心に合わせた各店の商品やイベント情報を配信するほか、買い物体験を向上させるフロアマップ・ブランド一覧等を掲載。さらに、買い物時に利用できる5%割引のショッピングクーポンなどを提供する。
また、現在提供中の国内顧客向けアプリ「三越伊勢丹アプリ」と同様に、訪日客一人ひとりに合わせたサービスの提案や双方向コミュニケーションができるようサービス機能の拡大を目指していく。
合わせて、同月19日からは、国内客向けの新サービス「エムアイカード ベーシック」の発行も開始した。こちらは、従来発行している「エムアイカード プラス」と異なり、カード年会費は家族カード(1枚)を含めて永年無料。また、同グループ百貨店でのカード利用でエムアイポイント2%付与するほか、アプリと連携するとパーソナライズされた最新情報や利用履歴の確認が可能だ。
これら二つのサービスはいずれも、同社が中期経営計画で掲げる「個客業化」に向けた四つのプロセス(集客、識別化、利用拡大、生涯顧客化)の「識別化」の施策。アプリで個々の顧客とつながり、顧客を識別化することで、各顧客のニーズを把握。そのニーズに合わせたパーソナルな体験を個別に提供することで、生涯個客化を目指す構え。