男性の「普段着」を押す

  作業服のワークマンがベーシック市場に本格参入する。カジュアル衣料「#ワークマン女子」をファミリー向けの「カラーズ」に業態転換し、全方位からお客を呼び込む姿勢だ。

 これまで#女子業態では、女性向け(ベーシック)と男性向け(アクティブウェア)でそれぞれ訴求するテイストが異なっていたが、今回のカラーズではそれを「ベーシック」に統一。従来の女性3:男性2の品揃えから男女比1:1を目指し、地方のファミリー層の取り込みを図る。

ワークマンカラーズでは、機能性×トレンドを訴求する

 2月20日には、カラーズ初の新店「桜井店」(奈良県)、改装店の「浜松店」(静岡県)「コスパ新下関店」(山口県)「くりえいと宗像店」(福岡県)の計4店舗を同時オープンした。3月7日には、女子1号店かつ首都圏旗艦店「コレットマート桜木町店」(神奈川県)をカラーズに転換し、翌4月には「イオンモール名取店」(宮城県)、「ららぽーとEXPOCITY店」(大阪府)の新店を2店舗オープンするなど、怒涛の出店ラッシュが続く。今年11月までに地方のロードサイドを中心に40店舗新規出店し、2032年までに400店舗まで拡大する計画だ。

 商品の特徴はGUやしまむらに近い「万人受けするトレンド感」。尖りはないが「快適普段着」をテーマに、機能性とファッション性を兼ね備えた商品を豊富にラインアップする。

 例えば、男性向けには、土屋哲雄専務取締役一押しのストレッチ性のある「万能パンツ」(税込1500円)、レディースでは今流行りのレース素材のワンピース「レースレイヤーキャミワンピース」(同1280円)などを販売する。特にレディースでは#女子以上にトレンド感を訴求するべく、店頭ではマネキンを使ったレイヤードスタイルなど、コーディネート提案を強化する意向だ。

土屋哲雄専務取締役

1500円という安価で販売する「万能パンツ」。カラーズのキー商品となるか注目だ

万能パンツを軸に大人のカジュアルスタイルを提案する

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