ワークマンは2023年1月12日、新業態「ワークマンプラス2」(プラス2)1号店として新津店(新潟市)をオープンする。

 プラス2は作業客と男性一般客中心の「プラス」の品揃えに、「#ワークマン女子」と「ワークマンシューズ」の2業態の製品ラインをプラスした同社最大の150坪店舗。女性向け売り場はプラスの5倍、一般靴売り場は2倍に広げたほか、ジュニアコーナーを新設する。

 ワークマンの通常店とプラス店では来店頻度の高い作業客が徐々に固定客化する特徴がある。作業服や作業用品は不況でも業績が下がらないため経営が安定しているものの、足元では出店余地が限られてきた。一方、女性用機能性ウェア市場は男性向けの2倍以上の規模がありながらも有力な競合がない成長市場。ゆえに同社ではプラス2をプラスの安定性に女子店の成長性を加えた「最強のフォーマット」と位置づける。

 プラス2の出店条件として、①一般客の買い回りに便利な商況集積地やSC内、②広い駐車場がある、③同社フルライン製品の陳列が可能な店舗面積150坪、④近隣にワークマンやプラスがないことを挙げる。すでに、新潟県下でプラス2の2号店の出店の交渉を進めているという。

 プラス2新津店はテナントにニトリやケーズデンキ、ウオロク、ホームセンタームサシ、ユニクロなどが入居するSC内に立地し、男性客はホームセンター、女性客は食品スーパーとドラッグストアからの流入を想定。「ベーシック衣料のユニクロと機能性ウェアに特化したワークマンとは価格帯も異なることから相互送客が可能」と見ている。

 価格面では、売り上げの65%を占めるPBについて23年2月まで価格を据え置くと発表し、今期の秋冬PB商戦は絶好調だったという。他社が値上げに踏み切る中で、同社はPB製品の96%の価格を23年8月まで据え置くことでプラス2新津店の価格競争力を高め、年商は県下最上位の2億7000万円を目指す。