ワークマンは10月14日、「#ワークマン女子」(女子店)と「WORKMAN Shoes」(Shoes店)の大型複合店を東急百貨店吉祥寺店(東京都武蔵野市、写真イメージ)の5階にオープンする。同社〝悲願〟のデパート内の初出店となる。
同店は今年6月に開店した池袋サンシャインシティアルパ(東京都豊島区)の複合店と同面積の都内最大級の売り場を持つ旗艦店。デパートの客層も取り込むことを狙い、池袋店、なんば店に続く全国3位の初年度年商目標5.5億円を目指す。
デパート出店の狙いは①女子店の路面店の本格的な地方展開のためにブランド力向上、②デパート顧客に通じる製品を作る、③デパート内の他店と遜色のない売り場を作るの3点。今の実力で女子店が出店できるのは商圏人口15万人以上の地方都市までとしているが、デパート出店でブランド力を高めて10万人以下まで下げることを目標としている。
今年4月、女子店のなんばCITY店(大阪市中央区)を増床し、Shoes店1号店を併設。Shoes 店効果で女子店の売り上げが2割増加したほか、Shoes店併設で男性客が大幅に増加したことにより併設後の売り上げは全店中の2位に高まったという。Shoes2号店も同様に女子店池袋サンシャインシティアルパ店に併設し、サンシャイン複合店の開店売り上げは、これまで1位だった女子店1号店の横浜桜木町コレットマーレ店(横浜市)の145%アップになったという。
両店の成功で、今後全国に出店する女子店にはすべてShoes店を併設すると決定。来年3月末までに、全国で女子店とShoes店の複合店は8店舗になる見込みで、来期も併設で15店以上を出店する計画だ。女子店とShoes店の一体型店舗の業態を人口の少ない地域へ出店するメドが付き始めたとし、複合店の出店フォーマットを固めてから10年で400店舗を出店できる可能性が高まっているという。
現在、女子店は大型ショッピングセンター(SC)やデパートからの出店依頼が殺到しているほか、Shoes店の併設で人気が高まっている。ワークマンは東急百貨店吉祥寺店オープンを契機に、幅広い客層への認知を高めるとともに、主力の地方路面店の展開を加速させる方針だ。