ワークマンは4月1日に靴専門店「ワークマンシューズ」の1号店として、なんばCITY店(大阪市)をオープンする。出店先の向かい側にある「#ワークマン女子」では売り場面積を90坪から、テントやタープなどのキャンプギア売り場を追加して計100坪に増床。シューズ店を合わせると157坪とワークマン最大の売り場面積になる。
店内では同社製品の機能を体験できるコーナーを設置。カーボンプレート付きランニングシューズの推進力や妊婦用の「滑らない靴」の耐滑性能を体験することができる。店頭にはバレエシューズ(税込1680円)、ACTIVEパンプス(同2480円)などを大量陳列し、隣に女性用タウンウェアを並べて同時購買の意欲を高める方針だ。同店向かい側に「#ワークマン女子」があることで女性客が多いことから、売り上げの2割をパンプスが占めると予想している。パンプスのほか、ランニングシューズやハイクシューズ、レインシューズなどを取り扱い、コーデ販売する女性用タウンウェアと合わせて初年度年商2億5000万円を目指す。
同社は2021年3月期までの3年間で一般靴の売り上げを毎年倍増させてきた。既存店の靴売り場の拡張が難しくなった最近でも一般靴の売り上げは140%以上で成長。年間100億円を突破したことから、靴専門店の出店を決断した。ワークマンは作業靴でも売り上げ150億円を上げるが、一般靴の売り上げだけでも靴小売りのトップテンに入りつつあるとし、23年3月期には140億~150億円、業界6位を目指している。
店舗拡大については、なんばCITY店に続き、6月にも2号店を東京都心へ出店予定。今後、ワークマンシューズの製品ラインが揃うまで、出店先を一品大量陳列で売り上げが取れるショッピングモール内に絞り、なんばCITY店のように女子店との複合店も想定する。製品アイテム数が150(現在は62)まで拡大した段階で路面店の出店を開始し、10年間で200店舗を狙う。200店舗達成時点の売り上げは300億円、ワークマン全体の一般靴売り上げを600億円まで引き上げる計画だ。
同社では「独自の高機能PBシューズで、ABCマート、チヨダ、ジーフットの靴専業小売り3強に次ぐ売り上げを目標にする」としている。