ワークマンは9月30日、東京プリンスホテルにて「水上“Night”過酷ファッションショー」を開催した。

 3回目となる今年は初の屋外会場、さらにプールに設けられた水上ランウェイを舞台に据えての開催となった。これまで以上に強い雨風や吹雪を吹かせたり、火柱を上げる演出で、過酷な状況を再現。防風、防寒、撥水、防水を謳う既存ブランドの新モデルはもちろん、今年は「火にも強い」新商品を打ち出し、同社のPBの企画力、開発力をアピールした。

放水や扇風機で過酷な状況をあえて再現し、PBの機能性を伝える

 今年の秋冬商品の目玉は、火の粉に強い防融加工のダウン「FLAME-TECH 洗えるフュージョンダウン モンスターパーカー」(税込4900円)だ。開発の背景にあるのはコロナ禍でのアウトドアブーム。同社でもキャンプ用商品の売り上げが大幅に増加していることを受け、この度防炎加工のシューズとセットで開発、9月から店頭で販売している。ショーでは実物の花火を使い、高い耐久性をアピールした。

火の粉が降りかかっても簡単に融けたり、穴が空いたりしないパーカー

 今秋冬から本格販売する新ブランドには、スタイリッシュ作業服の「プロコア」がある。ショーでは特別ゲストとしてモデルの土屋アンナが同ブランドのデニム調の上下と安全靴を合わせたスタイルで登場。作業現場用のプロ向け仕様ながら、「女性が着てもカッコいい」ワーク系ファッションとして提案した。プロコアシリーズは、12月にオープンする新業態「ワークマンプロ」のコンセプト商品としても展開予定だ。

「プロコア」シリーズの上下で決めた土屋アンナが颯爽と登場

 プロコアシリーズのコンセプトからもうかがえるように、ワークマンが次に見据えるのが女性向け商品の展開強化だ。同社によれば、女性向け高機能ウェア市場は男性向けの二倍以上と肥沃。一方で、流行があり難しい市場であるため、差別化のためにはこちらも機能性の強化が必須という。

 同日、ホテル内で開催された「2021年秋冬新製品発表会」では、機能性に優れた女性向け新商品が多数展示された。「カコクな日常をステキに変える!」をテーマに、防水使用の「レディースユースフルショートコート」(同2900円)や「撥水ライトプリーツスカート」(同1900円)、丸洗いできて穴が塞がる「洗えるフュージョンダウンスカート」(同1500円)など、作業着チェーンらしからぬフェミニンなデザインのアイテムが拡充された。

機能的な女性向け商品を拡充
フェミニンなプリーツスカートも撥水性は抜群

 今後ワークマンは、現在7店を展開する女性目線の新業態「#ワークマン女子」を出店の軸に据える考え。林知幸広報部長は、「現在ワークマンの店舗数は924店だが、30年に向けて『#ワークマン女子』を400店出店し、1500店体制を目指す」と意気込みを語った。

ランウェイに登場したモデル、アンバサダーと記念撮影する土屋哲雄ワークマン専務取締役(中央)