ワークマンは、9月1日、東京・銀座の商業ビルイグジットメルサに新業態「Workman Colors」(ワークマン・カラーズ、以下、「カラーズ」)を初出店する。

 「カラーズ」は、「デザイン性だけでも売れる店舗」がコンセプトのカジュアル衣料専門店。

 これまでもファッション性を強化した店舗として「ワークマンプラス」や「#ワークマン女子」があったが、これらは、アウトドア、キャンプなど用途を訴求した売り場づくりだった。これに対し、「カラーズ」は、トレンドを意識したコーディネートやカラフルで個性的なデザインなど、デザイン性を訴求した売り場づくりが特徴だ。

ピンクやグリーンなど鮮やかな色と黒を組み合わせた派手なデザインで没個性からの脱却を提案する

 1号店となるイグジットメルサ銀座店は、91坪の売り場に、女性用・男性用各40%、ユニセックス20%の構成比で商品を集めた。今後は、銀座のほか、新宿、渋谷、大阪・梅田など大都市のみで展開する方針で、全部で10店舗程度の出店を予定している。

 「カラーズ」業態の開発に当たり、同社では、中国に製造拠点を置く、ファストファッションブランド「SHEIN(シーイン)」が実施するトレンド製品の短納期生産を開始。これにより、500着から発注でき、4週間の納期で店頭に並べる生産体制を確立した。この短納期品は、「カラーズ」の店舗のほか、作業服を扱わない「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」の49店舗(新業態店)でも取り扱う。

4週間の納期で500着から作れる短納期生産でトレンド商品を迅速に売り場に並べる

 さらに、「カラーズ」とこれら新業態店では、ファンケルの素材を使った保湿肌着なども新たに取り扱うなど、女性の肌着売り場も充実させる方針だ。

ファンケルが開発した素材を用いた保湿肌着など、肌着の品揃えも強化する