インバウンドが貢献し過去最高益を更新したPPIH

 DS(ディスカウントストア)大手のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)、トライアルホールディングス(HD)の2社が2025年6月期中間決算を発表した。両社とも増収は維持したものの営業利益段階で明暗が分かれた。PPIHが2桁増益で期末予想も上方修正のおまけ付きとなった一方、トライアルは2桁減益と落ち込んだ。

 PPIHは中間業績として売上高、営業利益とも過去最高を更新。事業別で特に好調なのがPPIHの売上高、営業利益の約65%を占めるDS事業だ。最大の要因はインバウンド。免税売上の上期累計は798億円(前年同期比297億円増)とこちらも過去最高を更新し、上期の既存店売上高前年比107.1%のうち、4.4ポイントを押し上げた。事業の柱であるPB/OEM戦略は売り上げが前年比130%、マジカ戦略による顧客の囲い込みも手応えを得ている。新店は5店を出した。

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