客離れが止まらないジーンズカジュアル専門店のライトオンがもがき苦しんでいる。2024年8月期は6期連続の最終赤字となるなど危機的な状況に陥っている。23年2月、取引先金融機関から、単独での事業継続では資金提供が困難であり、他社との提携を検討するよう強く求められていた。これを受け、複数の事業会社に提携を打診。24年2月総合アパレル大手ワールドから事業再生支援が前提で、検討できるとの回答を得て、同年3月下旬より提携のスキームや事業シナジーについて協議を開始していた。ワールドは日本政策投資銀行(DBJ)と共同出資するファンドのW&Dインベストメントデザイン(以下、W&D)を通じ、TOB(株式の公開買い付け)を実施し、ライトオン株式の過半を取得すると10月8日発表した。