イオンリテールは9月6日、同日付の機構改革を発表した。
エリアカンパニーでは「衣料部」を「衣料営業部」に改称する。衣料部ではこれまで現場の営業のほか、エリアでの商品開発や売り場への落とし込みなどの業務を担ってきた。今後はそれらを本社が集中的に担う一方、エリアカンパニーは現場の営業力強化に努める。
合わせて売り場を巡回するSVの業務も見直す。これまでは本社の商品部組織に合わせる形で、メンズ、レディースなどカテゴリーごとにSVが配置され、1店舗を複数のSVが見る体制となっていた。今後はカテゴリーを越えて、SV1人が店舗の売り場全体を見るようにする。より方針が明確化された、地域密着の売り場づくりを目指す。
このほかエリアカンパニー内では、デジタル・営業推進部とストアオペレーション部を営業推進部として統合し、オペレーションにおけるリアルとデジタルの融合をさらに進める。
本社組織においては住居余暇本部内のアプライアンス(家電)商品部とリフォーム商品部を統合し、アプライアンス・リフォーム部とする。親和性が高いカテゴリーであることから、統合でシナジーを図る。また商品部のPB開発機能を生産部に移し、開発・生産部とする。在庫調整や物流などを担う生産部に開発機能を加えることで、意思決定を早め、PBの売り上げ、利益拡大につなげる。(写真はイオンスタイル福井開発の衣料品売り場)