コネクテッドロボティクスのホームページに掲載されているのは、産学官をまたぐ受賞の数々。その数実に24。直近で目につくところを挙げると、2024年3月発明大賞、23年11月グッドカンパニー大賞、22年10月ロボット大賞。スタートアップとして並々ならぬ実績を積んできたことがわかる。ビジョンは働く人にとってはつらい労働がなくなる、企業には高い生産性の実現、消費者にはいつでも美味しく健康な食の提供。三方良しに向け日々奮闘が続いている。(インタビュアー・栗田晴彦)

惣菜は自動化が最も遅れている分野

 ――惣菜盛付ロボット「Delibot」の開発に成功し、22年3月、マックスバリュ東海の惣菜工場に実導入しました。

 小笠原 経済産業省は20年度から「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」を推進しています。人手不足が深刻化している施設管理・小売り・食品製造の3分野について、ロボットやAI、量子技術の活用を進める予算事業です。このうち食品製造では、人手が最も多くかかる中食の「盛付工程」の自動化を目指す方針が定められました。それで21年度の事業の代表に、日本惣菜協会さんが選出されたんですね。そこに当社もベンダー企業の1社として参画させていただいて、同じく事業に参画されたユーザー企業(惣菜メーカーとSM)さんのご協力をいただきながら、実装可能なシステムの開発に漕ぎつけたわけです。

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