スギホールディングス(HD)は、8月28日、調剤過誤に関する民事訴訟が提訴されたと発表した。
民事訴訟の対象となった調剤過誤は 2021年10月18日、東京・杉並区内のスギ薬局で発生したもの。調剤した薬を一つの袋にまとめる分包機の中に、前の患者の薬が残っており、それが当該患者に渡した薬の中に混入した。
調剤過誤が明らかになったのは11月16日。容態が急変した患者が搬送された病院からの連絡で判明。患者は翌年5月に死亡した。
患者の死亡と調剤過誤の因果関係についてスギHDは、「現在、警察の捜査の結果を待っている状況」として明言を避けた。
同社は「スギ薬局グループとして、亡くなられた患者様のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、患者様のご家族様には、深くお詫び申し上げます。また、関係者の皆様にも多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」とコメント。
同社は調剤過誤事案の発生以降、速やかに調剤薬鑑査の指導を全店に再徹底するとともに、調剤室の環境整備、マニュアル遵守の再徹底、倫理・コンプライアンスに関する再教育に取り組み、再発防止に向けて取り組んできたとし、今後も、再発防止に取り組む意向を示した。
(トップ画面の看板は当該店舗とは別の店舗)