スギホールディングスは6月1日、アジアを中心に海外事業を展開する子会社のSトレーディングが医薬品卸売業の渡辺貿易を100%子会社化したと発表。取得額は非開示としている。

 渡辺貿易は、日本国内で調達・製造した医薬品の国内卸売事業と国外輸出事業を展開。香港・マカオ・台湾に多くの販売先があるほか、今後他のアジア諸国へ医薬品の輸出を目指している。一方、スギ薬局は、2020年に台湾の大手ドラッグストアチェーンの大樹医薬と、また昨年には、ベトナムで調剤薬局併設型のドラッグストア、EC事業を展開するOmicare Joint Stock Companyとの業務提携を発表している。渡辺貿易をスギグループに迎えることで、グループのアジア事業を強化する狙いがありそうだ。

 渡辺貿易の2021年8月期の売上高は7億3300万円、営業利益600万円。