スギホールディングス(HD)は12月27日付けで、薬日本堂を完全子会社化すると発表した。

 薬日本堂は全国で16店舗を展開する漢方相談薬局。 「カガエ カンポウブティック」、「ニホンドウ漢方ブティック」、「薬日本堂」という三つの業態を有し、漢方相談店舗を中核に、スクール、商品開発、書籍監修、商品流通、 ウェブメディア、ミュージアムなど漢方を軸とした様々な事業を展開している。

 今回の子会社化を通して、スギHDは、「漢方領域における薬日本堂の知見を活かした独自性の高い商品開発、グループ店舗における新業態の開発、一般用漢方医薬品の販売強化および医療用漢方医薬品を含む処方せんの応需促進、漢方の認知拡大に向けたグループ従業員への漢方教育の推進および各種媒体における情報発信などを行う」とし、薬日本堂とのシナジー創出を図る。 

 同じタイミングで発表されたスギグループの2024年2月期第3四半期の決算は、売上高が5511億3200万円(前年同期比11.1%増)、営業利益が258億9400万円(同18.2%増)、経常利益が270億4600万円(同20.8%増)と増収増益だった。なお、同社では通期の業績予想を修正。売上高は7245億円から7425億円(同11.2%増)へ、営業利益は330億円から350億円(同10.6%増)へ、経常利益は345億円から365億円(同12.7%増)へとそれぞれ引き上げられた。