サツドラホールディングス(HD)は8月8日に株主総会を開催し、取締役2名の選任を求める株主提案を否決した。同提案は和歌山を地盤にフード&ドラッグの「スーパーエバグリーン」などを展開するエバグリーン廣甚の経営陣によるもので、エバグリーン廣甚の代表取締役会長である廣岡聖司氏、同じく代表取締役社長の米原まき氏の2人の選任を提案。サツドラ側は7月の取締役会で反対することを決議していた。

 サツドラHDは株主総会での否決にあたって「当社の競合企業を経営する立場にあり、当該候補者を当社に受け入れることは、当社のノウハウ流出等が懸念される」「同議案の取締役候補者が経営する企業との業務提携等は検討していない」とコメントしており、この株主提案に対しては株主からも「サツドラ色が失われてしまうのではないか」「同議案の取締役候補者がなぜ選ばれたのか」といった懸念が示されていたという。