三菱食品は7月23~25日の3日間、東京ビッグサイト西3・4ホールで、展示会「ダイヤモンドフェア2024」を開催する。
今回のコンセプトは、「『ありたい未来』へ、共に歩く。」と題し、食品流通に関わる社会課題を取り上げ、各ブロックで同社が考えたアイデアを提示する。説明会で細田博英・取締役常務執行役員商品統括は「中長期的課題を見据え、多様化する生活者ニーズに対応するべく、販売活動に直結する決め手となるご提案を多数準備している。即使える企画も多く用意した」と語った。
取り上げる社会課題は①物流の需要と供給のミスマッチ、②省エネ・脱炭素、③人手不足・人財多様化への対応、④健康寿命延伸、⑤働く女性の活躍支援、⑥個別ニーズに対応した「食」、⑦食文化の継承、⑧「食」によるコミュニケーション、⑨食品ロスの抜本的対策、⑩資源のリサイクル・有効利用、⑪食料供給力の低下の計11テーマ。これらに対し計55のアイデアを用意した。
入口のイントロエリアで課題を提示し、続く戦略ブロックでアイデアを提案する。また戦略ブロックではシニアにフォーカス。消費におけるシニアの存在感がまだまだ大きいとして、60~84歳をゴールド世代と位置づけ、それをさらに60代、70代、80代の三つに分けてクローズアップする。
続くテーマブロックでは、「ウェルネス」「一食を価値あるものに」「食エコ」「地域創生」の四つをデリカ商材とからめて提案。ソリューションコーナーでは、三菱食品が強化するDDマーケティングの仕組みや実機を設けたデモンストレーションを行い、この機能を生かしたメーカーソリューションの展示も行う。
商品ブロックでは国内・輸入のオリジナルブランドを紹介。今年から新たに取り扱いを始めたメキシコ料理のトルティーヤや調味料などのブランド「オールドエルパソ」をアピールする。機能ブロックでは2024年問題への対応を含めたSCMの取り組みや、海外事業構築・原料調達・営業代行などの機能提案も行う。
出展メーカーは343社で展示商品数は1899SKU、365の試食を予定。来場者は1万人を想定している。