三菱食品とキユーソー流通システムは8月29日、両社の物流事業の一部を分割し、新たに立ち上げる合弁会社に事業を承継するとともに、業務提携すると発表した。

 分割するのは両社の首都圏における低温事業。合弁会社の名前はエル・プラットフォームで、三菱食品が75%、キユーソーが25%を出資し、23年10月2日に設立する予定だ。

 8月28日に三菱食品が、翌29日にキユーソーが取締役会でそれぞれ決議した。統合契約・合弁契約は8月31日、効力発生日は24年4月1日の予定。

 三菱食品は卸事業会社、キユーソーは物流事業会社とそれぞれ異なる立場だが、2024年問題やサステナビリティの実現が求められる中、「従来の受委託の関係性を飛び越え、パートナーとして手を取り合い、食品の物流に関する知見・経験を掛け合わせることで、様々な新しい価値を生み出す」ことを目的に、物流事業を協働推進していくとしている。

 2024年問題を目前に控え、両社の連携がまた新たな連携を呼び込む可能性もありそうだ。

(写真はキユーソー流通システムのホームページより)