三菱食品は今期から2030年度までの経営計画「MS Vision2030」を始動する。デジタル活用や海外事業の強化などを推し進め、最終年度の経常利益500億円、ROE10%以上維持、配当性向40%以上を目指す。

 5月9日の決算説明会で、京谷裕社長(冒頭写真)は「外部環境の先行きが予見できないことを前提として捉え、従来の積み上げ型の計画ではなく、2030年のありたい姿を起点にチャレンジングな目標を策定。バックキャスト式で戦略を組み立てる方法に経営の在り方も改める」と新ビジョンの意義を説明した。また、前身の北洋商会から数えて2025年で100周年を迎えることから、副題として「つぎの100年へ、食が創造する未来へ、たすきをつなぐ」を定め、持続可能なサプライチェーン構築への思いも込めた。

 具体的な取り組みには、「デジタル活用」「新たな需要の獲得」「人的資本強化(人財育成)」の三つを掲げた。

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