生鮮特化のSMで都市部を攻める

 バローホールディングス(HD)が関西強化を鮮明にしている。まず今期から3カ年の中期経営計画でスーパーマーケット(SM)、ドラッグストアを中心に出店を集中させ、関西圏での売り上げ500億円超を目指す。さらに今後10年で先行する滋賀を除いた関西売り上げを現行の10倍近い2500億円に拡大、グループ成長の原動力と位置付ける。決算会見に登壇した小池孝幸社長は、「関西で早期に物流や工場インフラが回るだけの規模を築く。その後の関東への本格進出も見据え、まずはこの3年間で仕込みを進めたい」と意気込みを語った。

 今中計では1兆円企業に向けての足がかりとして、最終26年度に営業収益9100億円の達成を掲げる。業態別ではSM5000億円、ドラッグストア2000億円、ホームセンター(HC)1385億円(ペットショップは切り出して400億円)を設定。HDのグリップを強化し、SMを中心にグループ企業がもり立てる全体最適化を推進、成長性と収益力を創出するとしている。

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