社長直下の4本部長に権限を委ねた
ヨークベニマルが大変革の真っ直中にある。今年3月、新社長に創業家の大髙耕一路・取締役専務執行役員が昇格。その大髙社長が打ち出したのが、〝脱カリスマ〟と言える組織経営だ。これまで代表取締役を務めた大髙善興会長、真船幸夫社長の2人のトップが、それぞれ代表権のない取締役名誉会長、同会長に就任。一方で社長直轄の「営業」「管理」「財務」「DX」の4本部長に権限を委ね、そこに経営企画室長が横串を刺す、執行役員5人と社長がチームとなり組織を回す体制に移行したのだ。
大髙社長が伊藤忠商事からベニマルに入社したのは5年前のこと。名誉会長や会長のように長年スーパーの現場を経験しているわけではない。自身も「(現場から)ご指導をと言われても恐れ多い」と謙遜する。