三井不動産は5月29日、収容客数1万人規模の大型多目的アリーナ「ららアリーナ 東京ベイ」(千葉県船橋市)の内覧会を行った。
ららアリーナは、 船橋を拠点とするプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」のホームアリーナとなるほか、スポーツイベントやコンサート、展示会などに利用する。 なお、運営は、三井不動産と MIXIが設立した「TOKYO-BAYアリーナマネジメント」が行う。
左から若林瑞穂常務執行役員商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部長 、MIXIの木村弘毅代表取締役社長上級執行役員CEO
場所はJR南船橋駅から徒歩6分。東京駅から京葉線で25分、羽田・成田空港から約1時間とアクセス良好だ。周辺には、同社が手掛ける商業施設「ららぽーと 東京ベイ」「ららテラス 東京ベイ」が立地する。
建物は、地上4階建て、延床面積は約3万1000㎡。フロアは「1階のアリーナ席」「2階のスタンド席」「VIP専用の3階のスタンド席」「4階のスタンド席」の4構成となり、イベントの演者や選手との距離の近さを目指し、すり鉢状のボウル型のデザインを採用した。7月のこけら落とし公演「Mr.Children tour 2024 miss you arena tour」を皮切りに本格稼働する。
三井不動産は、スポーツ・エンターテイメントを活用した新たな街づくりを推進しているが、ららアリーナはその第一段目となる。
若林瑞穂常務執行役員商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部長は「今後デジタル化が進めば進むほどリアルの価値は増す」と指摘。アリーナを起点に、同社が手掛ける商業・レジデンスと連携した取り組みを行い、南船橋エリアを盛り上げる。
具体的には、商業施設では、試合の状況をライブビューイングで放映するなどイベントの認知拡大を行うほか、チケットやイベントで使える推し活グッズなどを販売する。一方、アリーナでは、当日のグッズ販売はもちろん、イベント終了後に施設への誘引を図るべく半券特典サービスや、グルメ店舗の紹介などを行う。レジデンスとの仕掛けについては「検討中」(若林常務)としたが、入居者には、ポイントカード会員の登録を促し、ポイントサービスによる施設・アリーナ利用を促したい考え。また、今回の南船橋モデルは、いずれ全国展開する方針も示した。
同社は、2021年に東京ドームを子会社化して以降、人事交流を含め、スタジアムの運営ノウハウを学んできた。今後は東京ドームと三井ショッピングカードのID統合も視野に入れており、スポーツと商業施設を融合した新たな街づくりを本格化させる。
「ららアリーナ 東京ベイ」(千葉県船橋市) の外観
1階のメインエントランス
1階のロッカールーム
2階では4カ所の売店を構える。イベントによってはコラボメニューも展開予定。
3階のラウンジは千葉ジェッツ仕様
VIPボックスは8部屋用意した
サブアリーナ外観
サブアリーナは、イベント当日の物販販売やバスケットボールの練習場として利用する