イオンモールは、10月20日、東京都目黒区自由が丘に都市型のモール「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」をオープンする。
イオンモールと言えば、数万㎡の広大な敷地を持つ郊外型モールが一般的だが、「自由が丘デュアオーネ」は、東急東横線・大井町線の自由が丘駅正面口から徒歩2分に立地する、延べ床面積9500㎡のコンパクトな都市型モール。この地で52年間営業していた食品スーパー「ピーコック」を2021年に閉店し、地下2階、地上4階のショッピングモールとして生まれ変わらせる。
テナントは、ピーコックに加え、人気家具ブランド「カリモク60」のオフィシャルショップや高級デニムブランドの「YANUK」、高級ワイン専門店「ENOTECA」、老舗の高級果物店青木商店の果物とフルーツジュース・スイーツ店「一果房」や京都の老舗ベーカリー「GRANDIR」など、初取引となる14店舗を含む26店舗の専門店を誘致。高級住宅地もあり、おしゃれな店も多い自由が丘に合わせ、ワンランク上のこだわりの店舗を集めた。
モールのコンセプトは、「日常の中、街歩きの中で、ふとたどり着く“自然と自然に落ち着ける場所”」。住宅地と店舗が混在し、街歩きを楽しむ場所という自由が丘のイメージに合わせ、街歩きの中で自然とたどり着く場所を目指す。
モールの一番の特徴は、3階の1000㎡のテラスで、地元東京の多摩産材のヒノキを敷き詰めた床の回りに植栽を設けた緑豊かな解放感のあるフロアにした。また、近くの等々力渓谷や洗足池の鳥の飛来を想定して、巣箱やバードバスも設置。さらに雨水を地下の貯留槽に溜めて植栽の潅水に利用するほか、使用電力のすべてをCO₂フリー電力で賄う、外壁に保水性のあるタイルを用い、外壁の温度上昇を抑えるなど、環境にも配慮している。
また、地域密着を掲げ、カルチャーイベントやマルシェなどの催事を行うほか、地域のイベントにも参加を予定している。さらに、自由が丘町会のための防災倉庫を敷地内に設置するなど、地域の安心安全への貢献にも取り組む。
イオンモールでは、東急線沿線の生活者や来街者を中心に年間200万人の来場を見込んでいる。