合理的な理由なく買収提案を拒んではならない

 人口減少、人手不足、物流問題、諸コスト高など経営課題が山積みとなっている小売業界において、持続的な成長を求めて業界再編の波が大きなうねりとなって押し寄せている。

 2024年に入り、ドラッグストア1位のウエルシアホールディングス(HD)と2位のツルハHDが経営統合し、イオンの連結子会社へ。ローソンの親会社三菱商事と通信大手KDDIが共同でローソン経営に乗り出すためのTOB(株式公開買い付け)による非上場化へ(4月25日成立)。セブン&アイHDが祖業イトーヨーカ堂を含むSST(スーパーストア)事業を非連結企業として上場を目指すなど、従来とは一味違った再編への動きが進行しており、企業価値を高めるための様々な再編手法が駆使されている。

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